こんにちは、きゃろたまです。
なぜ歴史って学ばなければいけないのでしょうか?
高校の日本史になると、本文の下にある注釈からもセンター試験の問題として出題されます。
「歴史=暗記の科目」と思われがちですが、歴史を学ぶ意味って記憶力や暗記力を競うのではないのです。
過去のできごとから未来を予測する
「歴史は繰り返す」という言葉を聞いたことはありませんか?
これはローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉です。
もうすこしざっくりしたことわざで表現すると「2度あることは3度ある」ということです。
なので歴史を学ぶと似たような状況が起こったときに、どう行動すればどういう結果になるか予想することができます。
組織はいつか2つに分裂する
みなさん、こういう経験はないでしょうか?
サークルでも会社でもどこかのグループに属していて、ひとつの目標に向かって頑張ってきました。
でもなんとなく「あの人」のことが好きではない…。
ぼくたちは常に最前線で矢面にたって頑張っているのに、アイツはなんか偉そうで裏方の仕事ばかり…。
でもリーダーがいるからすごくまとまっている。
わたしの持論なんですが「組織は必ず2つに分裂する」と思っています。
織田信長、豊臣秀吉といった戦国の超カリスマ武将が亡くなったあと、派閥争いが起こり、賤ケ岳の戦いや関ヶ原の戦いといった戦につながっていきます。
企業ならば、カリスマトップがいなくなったあと、スムーズに後続の体制に引き継ぐにはどうすればいいか、戦国大名の組織論が役に立つのではないでしょうか。
物事を論理的な思考を養う
歴史を学ぶことにより、「いつ誰が何をしてそのあとどうなったか」と論理的な思考を育てるのに役立ちますし、そもそもこの出来事は本当にあったのか、こう言われているけど本当なのかというところも研究の対象になってきます。
先日、読売新聞に細谷氏と呉座氏の対談が掲載されていました。
要約してみたので参考に張り付けておきますね。
読売新聞
細谷氏・呉座氏対談記事☑自分たちの理想が実現しないと陰謀論を唱えて他者に責任を転嫁する
☑論文を書くのが学者の仕事だとして一般向けの本をまったく書かない学者と、論文を書かずに一般書を量産する学者に二極化している
☑陰謀論はすべてが妄想ではなく、一定の事実を含んでいる
— きゃろたんぬ@うさぎと中世史のひと (@usagiwaka) 2018年8月20日
☑陰謀論は論理の飛躍や過度の単純化があり、総体としてはウソと変わらない
☑正解があり、それを覚えるのが歴史だという意識が強い
☑善悪二元論をとらないのはもちろん、イデオロギーに凝り固まらないことも重要
☑歴史学では史料を書いた人の立場や意図を踏まえて真実に迫る
— きゃろたんぬ@うさぎと中世史のひと (@usagiwaka) 2018年8月20日
☑陰謀論に引っかかる人はフェイクニュースにもだまされる
☑歴史と向き合うには、現実に忍耐強く向き合う、知的な強靱さや誠実さが必要
— きゃろたんぬ@うさぎと中世史のひと (@usagiwaka) 2018年8月20日
今回は「歴史を学ぶ意味」について思うところを書いてみました。
みなさんも興味がある時代について勉強してみてはいかがでしょうか。