こんにちは、和歌山の郷土史家きゃろたまです。
小学生のときから日本史大好きで、よく『マンガ日本の歴史』を読んでいました。
高校生2年生のときに「地元の戦国時代について調べてみたい」と興味がわき、それから約10年間和歌山の戦国史について独学で勉強しました。
有名な戦国大名といえば、織田信長・武田信玄・上杉謙信あたりを思い浮かびますよね?
あなたが生まれたところや住んでいるところにも、教科書にはのっていないけど、戦国時代に活躍した人がいるかもしれません。
戦国時代に限らず、地元の歴史を調べようと思ったらどんな本を読めばいいのでしょうか?
まずは図書館で市町村史を探してみよう!
各都道府県や市区町村つまり地方自治体が運営する図書館には、その自治体の歴史について書かれた本や郷土にゆかりがある人物の本を置いています。
そのなかから「○○市史」または「○○市誌」(○○県史、○○町史など、都道府県名・市区町村名+市史または市誌)と背表紙に書いている本を探してみてください。
これらの本は”自治体史”と呼ばれ、その分野に詳しい先生方が協力して書いた本です。
どの本も500ページ以上あるぶ厚い本ですが、時代の古い順にその地域で起こった出来事や、どんな人がいたのか書かれています。
史料編には、その地域にある古文書の翻刻や古墳、石仏、仏像について掲載されています。
翻刻とは、くずし字をわかりやすく現代の文字に置きなおしたものです。
古文書原文を読めるようになるためには、くずし字をわかるようにならなければ、難しいですが、翻刻したものなら漢文の知識があれば、読み方は理解できるようになります。
ぜひ一度挑戦してみてください。
歴史博物館には研究誌が販売されている
歴史博物館には文化財の調査や研究をしている専門職員である「学芸員」がいます。
年に数回、その地域にまつわる文化財を一堂に展示する企画展や特別展も開催されるところも多いです。
普段は文化財が傷まないように、湿度と温度を保った部屋で保管しているのですが、展覧会にあわせて期間限定で見ることができます。
また、年に1回研究誌を発行している博物館も多く、文化財に関する最新のニュースや学芸員さんの得意な分野の研究成果を知ることができます。
おじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみる
「あそこの土地は○○と呼ばれている」
「昔、ココで合戦があった」
「あの山は城山と呼ばれている」
などその土地に伝わっている言い伝え(伝承)をお年寄りの方が知っている場合もたくさんあります。
地元のお年寄りの方に聞くメリットは、本や古文書に書かれておらず、あまり知られていない情報を知ることができます。
最近では、戦争を経験したお年寄りの方も80歳を超える人も多くなり、戦争中の貴重なお話を聞ける機会もだんだんと減ってきています。(戦争でつらい体験をした方で、あまり戦争中のできごとを話したがらない方も多いです。そういうときは無理に聞かなくてもいいです。お話ししてくださる方から聞いてください。)
さいごに
日本の大まかな歴史については、教科書で勉強しますが、はたして教科書で書かれていることがあなたが住んでいるところや生まれたところでも、実際起こったのか、それとも起こらなかったのか、それはなぜ起こったのか、怒らなかったのか検証していくことが、歴史の面白さといっても過言ではありません。
ぜひみなさんも図書館に行ったとき、郷土の歴史について書かれた本がある書棚を見てください。
新しい発見があるかもしれませんよ。